糖尿病について(活性酸素)

糖やミネラルなどの栄養素が尿中に異常に排泄される病であります。
糖尿病が恐ろしいのは、ほおっておきますと三大合併症といわれております網膜症・腎症・神経障害を起こしてしまうからであります。糖尿病患者の方は、糖が尿中に排泄されると同時に、亜鉛が多量に排泄されます。
糖尿病の方とか又その傾向のある方は、糖分・脂肪・たんぱく質などを多く取り過ぎて摂取カロリーが過剰状態にあります。そこで、食事療法を行うときにカロリー計算に気を取られて食事量を減らしますと、ミネラルとビタミンの栄養成分が減少して、ミネラルとビタミン不足を招いてしまっています。
糖尿病の方の食事は、低カロリーの1400Kcal、1600Kcalの糖尿病食を取る事が重要であります。

すい臓のβ細胞では、インシュリンという血糖値を低下させるホルモンが作られます。すい臓のβ細胞から分泌されたインシュリンは、血糖を細胞に取り込むよう指令を出します。その結果、血糖が細胞に取り込まれて、血糖値は低下いたします。しかし、ミネラルの亜鉛・セレン・クロムが不足しますとこの指令が伝達されにくくなります。その結果、高血糖を生じます。

糖尿病になる方は、遺伝的に、糖尿病になる素因があります。そのような方が過食によつて肥満や運動不足から血液中の糖分やコレステロールや中性脂肪が増えてしまいます。そうすると、余分の糖や脂肪が脂肪細胞に蓄えられて、多くなりすぎると、インシュリンの働きが低下いたします。このため更にインシュリンを分泌しようとして、働き過ぎたすい臓は、疲れてしまい、分泌機能が低下してしまいます。
ミネラルの亜鉛がありますと、すい臓のβ細胞でつくられたインシュリンは、亜鉛と結合してβ細胞内に貯蔵されます。しかし亜鉛が不足しますとインシュリンはβ細胞から流れ出てしまいます。
その結果、食後の血糖値は、なかなか下がりません。

更に、セレン・亜鉛・クロムなどのミネラルが不足しますとブドウ糖が細胞でエネルギーになりにくく、元気が出てまいりません。
この様に、ミネラルのセレン・亜鉛・クロムなどが体にとって大変大事であります。

更に肝臓病と同じ様に、活性酸素が過剰に発生しますと血管や細胞を傷つけます。この結果、血管が傷つけられた為に、つまるところ動脈硬化を引き起こし、網膜症・腎症・神経障害の三大合併症が生じ失明や脳血栓、人工透析に至ることになります。

糖尿病にとって本当に怖いのは、活性酸素が多量に発生し、血管が傷つけられる事であります。

血管を活性酸素から守るために、血糖値を下げるには、食事療法、運動療法、薬物療法などが大事であります。
それと活性酸素を消去させるために、ミネラル、ビタミン、免疫をあげる物質などを使用して生理機能を高める事が大事であります。


活性酸素は、糖尿病や飲酒それにストレス、運動のやり過ぎなどで多量に発生いたします。体の中には活性酸素を処理する為の色々な酵素が存在しています。これらの酵素は過剰な活性酸素を分解して水の状態にまで処理して無害にしてくれます。これらの酵素の働きを促すのがミネラルのセレンや亜鉛、銅などであります。
一方、、セレンや亜鉛、銅などの微量ミネラルが不足致しますと活性酸素を処理する酵素の働きが低下して、細胞を傷つけてしまいます。
この結果、体内は活性酸素が過剰となり血管や臓器の酸化障害を引き起こす事になる分けであります。