漢方医学的に体を陰(冷える方)陽(熱っぽい方)にわけて考えます。
陰の体質は肺・腎の機能の働きに負担をかけ又陽の体質は肝・心の機能の働きに負担をかけています。
自然の理薬局では、陰陽の二通りの体質にわけて霊黄參霊鹿參を取り扱っております。




『牛黄』(ごおう)とは何ですか?

牛黄(ごおう)は、牛の胆嚢や胆管中に稀に発見する「結石」を乾燥させたものです。
【牛黄は、古来より高貴なかたがたに利用されていた事から高貴品といわれております】
中国最古の薬物書『神農本草経』には、三百六十五種類の薬物が、上級・中級・下級の3種類に分類されており、『牛黄は上薬』として記載されております。
上薬というのは「命を養う薬」という意味で毒がなく、量を多く飲んだり、続けて服用しても副作用などの害のない薬で、飲み続けると代謝機能が円滑に営まれるので、身體の動きは軽くなり、元気を増して老化を遅らせ寿命を延ばすという薬です。
また、急に何物かに驚いて卒倒して人事不省になってしまった者や、高熱が続き、痙攣を起こしたり、その為に精神に異常をきたした者の治療に使用し、また人に悪い影響を与える病邪を取り除き、病気にかからない様予防したり、治療に使われておりました。
牛黄は『芳香開竅薬』とも言い、九竅(目・鼻・耳・汗・汗腺・前陰・後陰)を開き体内に侵入した病邪を追い出します。
また中国では、芳香開竅薬「牛黄」を脳卒中や脳梗塞などの脳血管障害による意識障害の治療に使用しております。『神農本草経集注』には子供の病気ならどんな者でも、高熱を発して歯を食いしばって口を開かなくなってしまう者や、大人なら精神錯乱を治し、長期間服用すれば新陳代謝を盛んにし、寿命をのばし、物忘れしなくなると書かれております。
更に『牛黄』は清熱解毒薬とも言い、身体の余分な熱を取り去り、正常に戻す他、解毒能力を高め肝臓を守る作用があります。


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牛黄を使用する時の症状図

T.解熱作用(熱を下げる)
   全ての熱に対して効果があります。風邪やインフルエンザの熱には特にお勧めします。食欲が落ちずだるさが取れます。風邪薬とともに併用した方が効果があります。
例えば、風邪薬が乗車券とすれば、ゴオウ+人参は特急券の様なものです。
症状がひどい方や完全に治したい方は3日間ほど服用した方が良いと思います。

U.抗炎症作用(炎症を抑える)
   扁桃腺や事故の打撲などにも使用します。

V.肝臓保護作用(肝臓の機能を助ける)
   強い解毒作用があります。コレステロールを除き脂肪の新陳代謝を盛んにし、肝障害からの脂肪変性にも効果があります。
W.不安・鎮静効果(神経を和らげる)
   特に入浴前に服用しますと、いつもより汗がたくさん出て、良く寝られるようになります。自立神経失調症にも応用されます。
X.ひどい疲れ
   赤血球変形能改善・赤血球集合抑制・血小板抑制・LDL酸化抑制などの作用があります。




    ※霊鹿参はお子さんの出来にくい方の体質改善を行ないます


『鹿茸』(ろくじょう)とは何ですか?


鹿茸は、マンシュウアカジカ、およびマンシュウジカの雄のまだ角化していない幼角(袋角)を乾燥したもので、古来すぐれた強壮薬として用いられてきた生薬です。鹿の角は毎年、春になると落ちますが、その後に急速な発育を示します。その素晴らしい生命力に延命効果が期待できるのではないかという考えから、服用されはじめたといわれています。

補陽薬『鹿茸』
鹿茸は中医学的に見ますと、補陽薬に分類されますが、その中でも特に腎陽虚に用いられるものです。
中医学で腎は、生命活動の基本とされ、腎陽は生命力そのものである「命門の火」ともいわれています。
従って腎陽虚となると、主として全身機能の衰退があらわれます。一般的な症状は、疲れやすい・寒がる・四肢が冷える・腰や膝がだるく力が入らない・足の先が冷えて寝られない・温かい飲み物を好む・お風呂に入ると楽になるなどの《耐寒能力・抵抗力低下》した状態になります。
このような腎陽虚に用いられる鹿茸は、中国の古い薬物書『本草綱目』に「清を生じ、髄を補い、血を養い陽を益し、筋を強くし、骨を健やかにし、一切の虚損、耳襲、目暗、眩暈、虚痢を治す」と記載されているように、氣血を補う生薬とされていることがわかります。
『泌尿生殖器系』に影響が及ぶと男性では、インポテンツ、女性では閉経などの機能低下が現れる他、むくみ・尿の切れが悪い・頻尿・夜寝てから何回もトイレに起きる・尿量減少・・膀胱炎・不妊・生理不順・骨粗鬆症・骨折・更年期障害になります。
『呼吸器系』に影響が及ぶとかぜを引きやすく、水分が肺に集まりやすくなり、年間を通し咳や水っぽい痰鼻水がたくさんでる・下痢など《水を伴う症状》があらわれます。



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鹿茸を使用する時の症状図

子供の出来にくい方の体質改善に応用することができます。

 腎の力が不足すると老化が始まります

・・・・・腎の力が不足すると頭が働きにくくなる。認知症は腎の弱り、水のさばきが悪く頭重。

・・・・・目が疲れやすい白内障や緑内障に腎虚のものがある。
のど・・・腎の陽気が低下すると咽痛がおきる。

・・・・・腎虚で胸に熱が多くなると動悸や息切れを起こす。
月経・・・少ないことが多い。とくに肥満の場合は顕著。

・・・・・腎の機能が衰えると耳鳴り・難聴。

・・・・・口渇がある。唇は虚熱が多いと乾燥する。

・・・・・コリがある。

足・腰・・腎虚では足腰の痛みが出やすい。

食欲・・・変わらないか旺盛。そのために肥満になりやすい。
睡眠・・・寝つきは良いが早く目が覚める。


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