○陰陽について

漢方医学では東洋思想に基づいて太極を陰陽に分けます。陰陽は相対的なもので陰陽のバランスを問題にします。

陽気(熱エネルギー)は上のほうへ集まりやすく、陰気(冷え)は下のほうへ集まりやすい性質があります。
体質として熱(陽気)がこもりやすい体質と冷え(陰気)やすい体質があります。
夏は陽気(熱)が外にあり陰気(冷え)は内にあります。冬は陰気(冷え)が外にあり陽気(熱)は内にあります。そのように体はバランスをとっております。
陰気陽気が入れ替わるのは、季節の変わり目の春と秋です。この入れ替わりがうまくいかないと体の変調をきたすのです。
しかし体は、熱くても寒くても体の中は常に脾胃を温めるものを服用すべきです。それはインドとかメキシコのような暑い国で香辛料の効いた食事をしていますし朝鮮のような寒い国でも同じような香辛料の効いた食事をしています。
暑い夏の季節でも寒い冬の季節でも体の中は温かいものを食べて体を維持する事が必要です。何故かというと、インドのような暑い国では熱量(陽気)を奪われます。熱量が奪われた分だけ陽気が減ってしまいます。だからその分だけ陽気を補わなければなりません。寒い国でも外気が寒さの為に熱量が奪われてしまいます。このために体の中に熱量(陽気)をもっていないと凍えてしまいます。